2011年4月30日

小中学校で放射線基準値を超える (抜粋)

SPIEGEL ONLINE - 2011427

郡山市内では、先週あらたに設けられた放射線基準値、3,8マイクロシーベルト/時を、市内の複数の場所で上回った。子供たちが屋外で遊ぶことができるよう、27日から15の小中学校および13の幼稚園の校庭・園庭の表土除去をはじめる。

 また今になって、3月末に福島第一原子力発電所で働いていた50歳代の女性社員が17.55ミリシーベルトという高い放射線量を被曝(ひばく)していたことが、東京電力の発表により明らかになった。これは、3ヶ月間で5ミリシーベルトという法廷基準値の3倍を超えている。いまのところ、健康に異常は現れていない。
 同社はこの“誤ち”に対し遺憾の意を表し、作業員たちの管理がより厳密でなければならなかったことを認めた。この高被爆については、東京電力が作業員たちの放射線レベルを後から調査したことによってはじめて明らかになった。女性の基準値は、妊娠の際、子供に与える潜在的なリスクを考慮して、男性より低く設定されている。

発ガンリスクの高まる、福島原発の作業員

 さらに2名の女性社員が、基準値を超えて被爆をしている可能性がある。
 共同通信によると、30名の作業員が累計100ミリシーベルを超える被爆をしており、彼らがガンに罹るリスクは高まっている。ドイツの原発労働者に認められているのは、上限、年間20ミリシーベルトの被爆。放射性汚染水が目下の大問題であり、冷却システムの復旧を妨げ、作業員を危険にさらしている。
細野豪志首相補佐官は東京電力を厳しく批判した。「東京電力は非常に保守的なグループであり、変化を好まない」、「東京電力の津波と電源喪失対策が、調査の対象となるだろう」と語った。