2011年6月7日

2022年までの脱原発で閣議決定(要約)

南ドイツ新聞 - 201166
 
連邦内閣は8つの原発の即時停止と、脱原発を2022年までに段階的に行うことを決めた。即時停止される原発のうち1基は、ことによると冬の電力不足に備えて2013年まで保持される。そうしたスタンバイ状態の原発が必要かどうかは、連邦系統規制庁が数週間の間に決定する予定だ。

即時停止される以外のまだ発電中の9基は、以下のスケジュールで停止される。
2015年 グラーフェンラインフェルト(バイエルン州)
2017年 グントレミンゲンB(バイエルン州)
2019年 フィリップスブルク2(バーデン=ビュルテンベルク州)
2021年 グローンデ(ニーダーザクセン州)、ブロックドルフ(シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州)、グントレミンゲンC(バイエルン州)
2022年 イザール2(バイエルン)、ネッカーヴェストハイム2(バーデン=ヴュルテンベルク州)、エムスラント(ニーダーザクセン州)

メルケル首相は日本の福島原発事故の後、原子力政策の転換を決めた。2010年秋には、連立与党は平均して12年の稼働期間延長を決め、2036年までは原発が残ることになっていた。木曜には首相が連邦議会でエネルギー政策に関する政府演説を行う予定。

78日には、速やかな発効に向けて改正原子力法が連邦議会と連邦議会と連邦参議院を通過する見込み。SPDは「迅速で覆すことのできない脱原発ならば」と、改正原子力法に賛意を示している。それに対し、緑の党はまだ判断を保留しており、いざとなれば625日の臨時党大会で決断する意向だ。環境団体は、この脱原発は野心的とは言えないと批判し、グリーンピースは2015年までを求めている。電力会社は、予定されている残る9基の段階的な廃止が所有権の侵害にあたるのでは、と法的に耐えうるものなのか疑っている。しかし政府は脱原発の方法は法的に問題ないとしている。


http://www.sueddeutsche.de/politik/gesetzespaket-zur-energiewende-kabinett-beschliesst-atomausstieg-bis-1.1105474