klimaretter.info 2011年4月26日
ドイツで導入された太陽光発電システムが今年の1月から3月の間だけで27億5千万kWhの電力を生み出した。ドイツソーラー産業協会によると、これは、約78万5千世帯(3人家族)が1年間に必要とする電力を十分まかなうことができる量であり、前年同四半期比87%の伸びに相当する。2010年、太陽光発電システムはドイツで前例のない成長を遂げた。約24万9,000箇所の太陽光発電設備が、計7,400MW新たに導入されたのだ。
2010年にもっとも顕著に見られたのは、発電出力(設備容量)30kWまでの自家用の小規模な発電システムの導入で、住宅屋根や納屋、倉庫などに設置された。こうした発電システムは、昨年新たに系統連系された太陽光発電システムの約83%を占め、新たに導入された太陽光発電システムの設備容量の約34%、2,576MWにあたる。
それに対し、はるかに大規模な太陽光発電設備がメクレンブルク-フォアポンメルン州、ブランデンブルク州、ザクセン-アンハルト州などで建設された。中でも最も大きい発電設備は、メクレンブルク-フォアポンメルン州に建設された25.46MWの設備である。累積導入量の州別比較では、業界団体によるとバイエルン州がトップ。
発電全体に占める太陽光発電のシェアは、昨年2%に達した。ドイツ全土では、86万箇所を越える太陽光発電システムに並び、150万箇所に太陽熱利用機器も導入されている。
「ソーラーエネルギーは未来のエネルギーシステムにおいて、重要な役割を果たすでしょう」連邦環境大臣レットゲン氏は言う。彼が後援する“ソーラーウィーク”は、5月6日から15日まで開催。