2011年3月30日

自由民主党が政策転換:FDP、全ての古い原子炉の停止を意思表示

SPIEGEL ONLINE - 29.03.2011

ドイツ連立与党の自由民主党(FDP)のリントナー幹事長は、目下稼動を一時停止中の全8基の原発を、完全に閉鎖するよう求めた。早急に発電事業者との間に協定を結ぶ必要がある。

2011年3月29日

選挙戦敗北からの学び:メルケル首相、より「グリーン」に

SPIEGEL ONLINE - 28.03.2011

バーデン・ビュルテンベルク州においてさえ、CDUFDPと共に多数派を形成するには十分でなかった。では誰と、CDUは将来的に政権を担っていこうというのか?緑の党と。メルケル首相とCDU首脳陣は、すでに関係の緩和を始めている。

2011年3月28日

エネルギー企業、訴訟を検討

manager-magazin.de - 27.03.2011

RWE社とE.on社は、同社の原子力発電所の強制停止に対し抗議している。報道によると、2社は、政府に対し、抗議と損害賠償請求を用意しているという。一方で、政府の報告書は早急な脱原発が電力料金の値上げを引き起こすことはないと主張・・・

2011年3月27日

記録的なデモ:原発論争、連立政権に強烈な打撃

SPIEGEL ONLINE - 26.03.2011

傷ついたCDUの信頼性、距離をおくFDP。:原発のモラトリウムは、連立政権内に本格的な論争を引き起こしている。土曜日には、これまででもっとも力強いデモが行われ、市民は原子力発電からの脱却が逆戻りすることがないよう要求した。

2011年3月23日

原子力論争は、何を電力消費者に求めるか?

SPIEGEL ONLINE - 23.03.2011

連邦政府は7基の原発を一時的に停止した。しかし、電力の最終消費者に影響が生じるかどうかは明らかではない。メルケル首相は電気料金の値上げを警告、ほかの政治家は異論を唱えている。では本当のところは?ここに統括してみる。・・・

2011年3月22日

歴史的な日!太陽光発電が原発を超えた (要約)

Klimaretter- 21.03.2011

まさにドイツにおいて歴史的な日。太陽光発電の発電量が、はじめて、原子力発電を超えた。20113221230分(ドイツ時間)のこと。
ソーラーテクノロジー()Die SMA Solar Technology AG (SMA)(※1)によると、電力供給網への太陽光発電からの供給容量が12,1GWに到達。現在、供給網につながっている9基の原子力発電所の出力は、12GW
 1993年当時、電力大手は長期的にも、太陽光、水力、風力は、電力需要の4%以上をカバーすることはできないだろうと想定していた。”バイエルン気候保全と脱原発同盟”のライムント・カム氏は、近いうちに、われわれの電力需要のすでに20%が、再生可能エネルギーによってカバーできるようになるだろう。2020年には50%をカバーするだろう、と語る。
 いずれにせよ、太陽光発電が突出した状態は、一日のうち長く続かない。17時には太陽光発電出力は、3.8GWとなった。エネルギーバランス協会<AG Energiebilanzen e.V.>のデータによると、2010年、ドイツでは14,050kWh22.6%にあたる電力が原子力発電により発電。再生可能エネルギー源から供給された電力は、16.5%となっている。


<以下訳注は、翻訳者による補記>
※1:ソーラーテクノロジー() Die SMA Solar Technology AG (SMA) 
太陽光発電システムのインバータ、監視システムを生産、販売。
◎動画を配信:ドイツ全土における太陽光発電システムの出力状況(ほぼリアルタイム、夜間は出力ないため過去のデータを表示)

原子力発電事業者、再生可能エネルギー支援ファンドへの支払い停止を迫る

SPIEGEL ONLINE - 21.03.2011

エネルギー会社は連邦政府に圧力をかけている。メルケル首相の指示により7基の古い原子力発電所が停止されたため、事業者は、再生可能エネルギー支援ファンドへの支払いを中止する、と迫っている。“われわれは、稼動している原発に応じた分のみ支払う”・・・

EU5カ国が、欧州の脱原発を要求

SPIEGEL ONLINE - 21.03.2011

原子力発電所?おことわり!福島での惨事のあと、オーストリア、ギリシャ、ルクセンブルク、デンマーク、アイルランドのEU加盟5カ国は、EUレベルでの核エネルギーからの脱却を公に迫っている。激しい運動が起きているのは、特にフランスとドイツ・・・

2011年3月19日

緑の党、脱原発のスピードアップを要求

SPIEGEL ONLINE - 18.03.2011

緑の党も、日本で起きた原子力災害の影響を受け、原子力に対する姿勢を変えた。赤緑連合(SPDと緑の党による連立政権)として2000年に行った決定よりも早い廃止を要求した。8基の原子炉をただちに供給網からはずし、2017年までにドイツは原発に依存しない国であるべきとした。

安全性の要件: 原子力産業を脅かす 原発への追加装備への高コスト

SPIEGEL ONLINE - 18.03.2011

日本で起きた原子力災害の影響を受け、古い原子炉は供給網からはずされ、じきに検査がはじまる。安全基準は将来的にどの程度厳しくあるべきか、まだ定まっていない。しかし環境省は、業界にとっては高くつくだろう、との考えをまず示した。

2011年3月18日

元環境大臣テプファー氏:原子力エネルギーがなくとも豊かな暮らしは可能

SPIEGEL ONLINE - 17.03.2011
ドイツの古い原発は、永久に停止する必要があるのか?テプファー元環境大臣は、そうだ、と明言する。原子力エネルギーのリスク、日本で起きている原子力災害の影響、そして原子力の未来に対する誤った思い込みについて、インタビューに答え、語った。

2011年3月17日

古い原子炉の停止コストは、電力大手に5億ユーロに

SPIEGEL ONLINE - 16.03.2011

連立政権による原発政策の転換は、ドイツの電力会社にとって高くつくだろう。政府は7基の古い原子炉を一時的に停止する意向だ。この原子炉が再び電力供給網につながるかどうかは白紙の状態だ。電力会社にとっては、夏までだけでも5億ユーロ以上の営業損失に脅かされることとなる。

2011年3月16日

原発に関する新たな方針、法的根拠を欠く

SPIEGEL ONLINE - 15.03.2011

メルケル首相はエネルギー政策の方向を転換。古い原発は早急に停止されるべきであり、原発の稼動期限の延長は3ヶ月中断することとした。しかし、法律の専門家は懐疑的である。新たな原子力法なしには、この通告、そしてモラトリウム自体に法的根拠がない。

 メルケル首相は、強い言葉で原子力政策の再編成を表明した。14日月曜には「安全がすべてに勝る」、「すべてを精査する」と語り、翌火曜日にはより明確に、7基の古い原子炉の一時的な停止を表明。

2011年3月15日

ドイツ連立政権は原発の稼動延長を3ヶ月凍結 

SPIEGEL ONLINE - 14.03.2011

日本の原発事故は、キリスト教民主・社会同盟と自由民主党による連立政権に再考を余儀なくさせた。メルケル政権は、原発の稼動延長を中止する意志を表明した。

ドイツ発 エネルギーシフト ~持続可能な社会に向けて~

ドイツでも日本の原発事故の状況は憂慮をもって日々報道されており、同時にエ
ネルギーシフトと脱原発に関する未来に向けた動きが活発化しています。
現在、2020年までに35%、2050年までに80%を再生可能エネルギーでまかなう
(※)というエネルギー戦略を掲げているドイツ。
そうしたドイツのニュースを、日本の取り組みの参考になればと、有志によるで
きる範囲の取り組みですが、少しでも皆さまにご紹介していきたいと思います。


※発電における再生可能エネルギー(最終消費エネルギー比)の割合